好日奥武蔵 (奥武蔵の山人)
実践記 ウォーキング、トレッキング ノ ススメ...稚拙な好奇心...時折下手な工作
2018/12/22 Sat.
名栗川、晩秋の川沿い-3 中流域、中屋敷~原市場 2018-11-29 
552 中屋敷(手前)~唐竹・石倉(向う側)

春には渡れたこの橋も、この状態だといくら脚の長い?私でも無理ですね~
(春の流れ橋は↓0265)
前回は茶内・中屋敷⇒ 名栗川、晩秋の川沿い-2
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晩秋の名栗川左岸、中屋敷のほぼ中ほどから下流に向かって川沿いを歩いています。
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531 左岸に沿った旧道を川下に向かっていきます。

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535 対岸(右岸)は唐竹側

昔、この辺に架かっていた「緑橋」の*橋台が残っていました。(今、残っているかは不明・・・探索してみるか~)
ここにあった橋は1947年(昭和22年)9月に発生した台風9号、世に言うカスリーン(キャサリン)台風で流出し、
橋台のみが残っていたのです。
勝手な「川の観察員」としてはその状況を観てみたかったと思うのですが、まだ生まれていませんでしたね。
戦後間もない時に日本を襲ったこの台風は関東の河川を濁流で覆い、沢山の堤防を決壊させ、
死者1,100人、不明者853名、負傷者1,547、浸水(床上下)303,160戸・・・
戦後最大の台風による被害であったようです。
当時の水位が東京都北区岩渕にある赤水門(荒川/隅田川)の近くに表示されています。

この広い位置での水位が通常の数倍になったワケですから、上流でも多くの河川で氾濫したことが推測されます。

入間川・名栗川も例にもれず橋梁や家屋の流失や床上浸水、道路の崩壊があったことが記録されています。
【国際名はKathleen、日本では台風9号】
*橋台とは⇒ 橋の構造例
・・・おっと、あらぬ方向に逸れてしまいました。
ここは飽くまでもフラフラとさまようブログでしたわ。
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537 晩秋の寒々とした名栗川(入間川)

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549 流れ橋

0265 今年(2018年)3月に渡った同じ橋です。

今年の春、間野黒指~大仁田山~唐竹と下り、この橋を渡ったのですが、
残念ながらこれでは渡れません。
553 川沿いの旧道から一旦離れて県道へ

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薄い橙色の葉が秋の終わりに燃えています。
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564 県道(直進は飯能、右折は山王峠~青梅)

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566 中屋敷から原市場側に入りました。

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579 石原橋、橋を渡れば山王峠に

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586 原市場のほぼ中心の所まできました。

左は中学校、前方突きあたって左に行くと妻沢と中藤、中沢、右に行くと飯能駅方面へ
この少し先、原市場中学校の前からバスに乗って飯能駅まで帰ります。
今回歩いた所:
金錫寺~中ノ坂~リュウガイ城跡(途中で敗退)~水明橋上流の中州
~中屋敷旧道・左岸川沿い~石原橋~原市場中学校前(バス停)・・・バスにて飯能駅
それで今回敗退した(名栗川、晩秋の川沿い-1)リュガイ城跡ですが、
このままでは終わらせないと思っていたところ、
たまたま同行したエコツーの先輩も、再度行ってみましょうか・・・なんちゅう話になり、
では廃寺跡(旧、宝性寺・現、智観寺の本堂)の探訪と兼ねて行こうと・・・
早速精鋭を募り(ベテラン隊、実は老隊?)を組織して来年の春前に実施予定・・・さて、どうなりますことやら。
◇今回-3の地図

① 水明橋(唐竹橋)
② 流れ橋、唐竹~中屋敷
③ 流れ橋、唐竹(石倉)~中屋敷
④ 石原橋、石倉~原市場
⑤ 原市場中学校(バス停)
リュウガイ城跡の敗退後、晩秋の名栗川沿い左岸を水明橋から原市場迄歩いてみました。
川岸の木々は黄色から橙、赤に錆びを滲ませた色に進んでいましたが、
川の流れと流れ橋とを合わせ、心をしっとりとさせるものでした。
ひと気のない川縁は寂し気な感じがします。
寂しいのは自分の心の寂しさ、寂しい懐具合、寂しい頭頂のせいでもあることは否めません。
*** 名栗川、晩秋の川沿い-終 ***
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Posted on 01:34 [edit]
category: 名栗川 入間川 その他の河川 湖沼
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名栗川、晩秋の川沿い-2 中流域、茶内~中屋敷 2018-11-29 »
コメント
山人さん、おはようございます!
夏の間は人で賑わうのでしょうが、この時期の川は、ちょっと寂しげな感じで
すね。538の写真の雰囲気が、私が思っている名栗川のイメージです。穏やかな
流れで、水が澄んでいるというイメージでしょうか。
でも、カスリーン台風の時の下流の水位を見ると、いったいこのあたりはどんな
状況だったんだろう?と思ってしまいますね。自然と言うのは、時に恐ろしいも
のです。
564の写真を見て、だいたいの位置がイメージできました。
URL | コンタロー #wYX2LGZA
2018/12/22 07:45 | edit
のどかな風景に流れ橋は良く似合いますね~
あの材木一本橋以外は渡ってみたいですね~
八王子の流れ橋は市から撤去命令が出て、問題視されているんですけど、
この辺りの流れ橋は、なんか放っておいてもらっているみたいで
行政の大らかを感じますよ~、、
いやもしかして、そもそもどうでも良いと思おもわれているのか、、???
あるいは気づいてもいないのか???
どれも地元の方が勝手に架けたっぽいですよね??
URL | タマチャリン #-
2018/12/22 09:22 | edit
Re: タイトルなし
コンタローさん
こんにちは
名栗川も晩秋から冬は誰もいません。
錆びれかかった紅葉も外れた流れ橋も寂し気な雰囲気
醸し出しています。
じつは「緑橋」は市の博物館にあった書物からカスリーン台風で
流されたと記されていました。
今はその痕跡もなくなっていますが、自然のことですから、その洪水が
いつ来るか可能性はありますね。
この辺も含めて市内もまれにみる洪水だったようです。
位置はコンタローさんの方から山王峠を越えて突き当たって左(名栗方面)に行き
直ぐの川沿いの旧道です。この旧道は水明橋の近くまで続いています。
URL | 奥武蔵の山人 (好日奥武蔵) #-
2018/12/22 15:36 | edit
Re: タイトルなし
タマチャリンさん
こんにちは
仰せのようにシーズンオフは長閑です。
この地域も残念ながら過疎の流れに入っています。
そうなんですよ~私も流れ橋が有ると渡ってみたくなります。
ここでは2ヶ所の流れ橋の桁が外れたままでした。
上流側の流れ橋は今年の春、桁が岸辺に置かれていたのですが、
その後、架けたのか、架けて夏にでも流されたのか?
今は桁がありませんでしたわ。
下流側のは春に渡ったのですが今回はダメでした~
おおらかな行政!!そうでしょうね(笑)
もしかしたら行政が関知してない可能性があります。
URL | 奥武蔵の山人 (好日奥武蔵) #-
2018/12/22 15:54 | edit
こんばんは^^
静かに流れている名栗川ですね
岩淵水門に記録されている水位の変化・・・上位の方は名が知られている
名称の台風ですが、私も生まれていなくて^^;
只、下の方に平成11年8月15日の記録・・・こちらは記憶があると調べると
山人さんも記憶があるかと思いますが、丹沢のキャンプ場で増水で10数名が
亡くなった事故が起きた豪雨だったようです
それと、山人さん方では、西武線吾野駅付近で土砂崩れ、開通まで1か月を
要したとか・・・。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsprs1975/38/5/38_5_2/_pdf/-char/en
この界隈から上流にかけて、相当な雨が降ったのでしょうね
静かな雰囲気な川が、時に激しい流れになる・・・流れている水流の割に
河原の広さが相当あるのが、その証しなのかもしれませんね
URL | くろすけ #-
2018/12/22 18:46 | edit
こんばんは
カスリーン台風は名前だけは聞いたことがあります。
昭和22年では物心ついていないので何で知ったんでしょう。
調べてみたらこの台風は日本に上陸しなかったんですね。
死者、行方不明者が2千人近く、これでは橋も流れますね。
災害は忘れたころというから最近の異常気象も注意したいですね。
URL | 西やん #-
2018/12/22 19:16 | edit
Re: こんばんは^^
くろすけさん
こんばんは
名栗川は夏は川遊びの人でとても賑やかなのですが
冬水量も少なく寂しいです。
生まれてない時代のカスリーン台風という名は日本名ではないけどなあと
子供の頃から不思議に思っていました。
最近、名栗川でも被害が出ていることそして関東で甚大な被害があったことを知りました。
以前に赤水門の所でもカスリーン台風の記録を見たことを思い出しましたわ。
丹沢の増水、テレビで何度も見ましたね~
地震の多い日本ですが、近年台風の被害も大きくなっていて、備えが必要ですね。
URL | 奥武蔵の山人 (好日奥武蔵) #-
2018/12/22 20:39 | edit
Re: こんばんは
西やんさん
こんばんは
そうなんですね。生まれる前の台風なのにカスリーン台風は話やテレビなどで
何回か聴いたことがありました。しかし内容はいまひとつ憶えていませんでした。
たまたま市の歴史に自分が子供の頃に見た橋台が残っているのをみて、
それがカスリーン台風で流されたと記されて現実的になってきました。
近年の異常気象、台風による被害が増えてきて大きな災害がいつ来てもおかしなさそうです。
URL | 奥武蔵の山人 (好日奥武蔵) #-
2018/12/22 21:40 | edit
コメントありがとうございます
今晩は山人さん。
新中川の終端は、中川に架かる高砂橋からの画で中川は1月からの掲載になりますので、引き続きご覧願います。権現堂堤の桜と菜の花、有名ですよね、其処は桜シーズンに通過出来る予定なので、楽しみにしています。
角材1本が乗っている流れ橋、勝手に「#60原市場流れ橋」と命名した奴ですよね。ゴッツイ5本束の桁材が乗っていたのに、無くなっていますね。筏になって、飯能河原辺りに流れ着いていませんか(笑)。では、また...
URL | ぶらっと遡上探索 #-
2018/12/23 16:31 | edit
Re: コメントありがとうございます
ぶらっと遡上探索さん
こんばんは 中川は埼玉の方まで入っていきますので大変ですね~
モチロン川は私とは比べようもない程歩かれてますので
何処を歩かれても経験がありますので、安心ですね。
当方、川は取り敢えず予定として 隅田川、成木川・・・
これは浅草観音のご本尊様が辿った伝説の流路?を
歩いてみようかなあ~なんて思っています。
その後は・・・小畔川辺りをマアいつになるか分かりませんが(笑)
流れ橋の筏は見つかりませんでしたが、あの一本だけ残されても渡れませんよね~
それともサル用にでも置いたのでしょうね(笑)
URL | 奥武蔵の山人 (好日奥武蔵) #-
2018/12/23 20:58 | edit
流れ橋
こんばんは~
年末でお忙しいとは思いますが、しっかり更新されていておつかれさまです。
今回のシリーズで、素朴な疑問が2つほどありまして、
ひとつは、リュウガイ城は飯能三山の龍崖山と関係があるのでしょうか。
場所は少し離れているようですが、由来とか語源とかはどうなのでしょう。
もうひとつは、流れ橋が多いようなのですが、ドレミファ橋のような飛び石にはしないのでしょうか。
飛び石ですと、自転車は渡れないし、増水した時も早くから渡れなくなりそうだしということはありますが、
普通の増水では流されないということもありますから、正式な橋を架けられない時は、どんな状況で(水深とか流速とか利用形態とか)、使い分けているのかな~と、ちょっと思いました。(笑)
URL | ふさじろう #-
2018/12/25 21:35 | edit
Re: 流れ橋
ふさじろうさん
こんばんは
素朴な疑問に 知ったかぶりと 独断と 偏見でお答えします。
だいぶ怪しいです(笑)
1、リュウガイ城(跡)と飯能三山の龍崖山との関係は薄いと思われます。
龍崖山の方は大河原四郎で、1200年代なのですが
http://mkaifuu.blog.fc2.com/blog-entry-20.html
リュウガイ城(跡)は同じ市内なのですが、約10km?離れていて
誰が造ったのか、年代なども分からないとのこと(博物館の方から)
奥武蔵登山詳細図では龍谷山(これでリュウガイと読むようです)
尚、市内にはもう一か所、龍崖山が吾野の方にあります。
龍崖、リュウガイは崖(がけ)、山城という意味があるらしく、
更に要害が龍崖になったのもあると聴いています。
2、流れ橋、飽くまでも私が知る限りですが、100年以上前からあったのではないか思います。
流れ橋は、飛び石と比べて流れが急で深い所がある場所にあるように思います。
水面からの高さもあるような感じですね。
飛び石は比較的新しく、距離も深さも短く浅い感じですね。
巾着田の高麗川に有った飛び石は流れ橋のようになっていますね。
どうしても人の跨げる感覚で橋脚にあたる部分を置かなくてはいけないので
流れて来るものが引っかかってくるのでしょうか・・・
すいません テキトーなお答えであまり正確性は無いかも知れません(笑)
URL | 奥武蔵の山人 (好日奥武蔵) #-
2018/12/27 00:59 | edit
コメントありがとうございます
今晩は山人さん。
朝方、かなり寒くなってきましたね。当分の間、遡上探索は冬眠に入ります(笑)。ブログスペースが余った時に、賑やかしで載せている料理なので、レシピ無しで超適当に作ってます。肉は買うと直ぐに冷凍庫行きなので、賞味期限無視になりますので、とても人様に提供できるものではアリマセン(爆)。では、また...
URL | ぶらっと遡上探索 #-
2018/12/27 18:59 | edit
Re: コメントありがとうございます
ぶらっと遡上探索さん
・・・冬眠ですかあ~
こちらは ほんのちょこっとだけ 都会の川へ
それにしても料理はお見事なものですよ~
私にはとてもマネができません
URL | 奥武蔵の山人 (好日奥武蔵) #-
2018/12/28 12:27 | edit
| h o m e |