fc2ブログ

好日奥武蔵 (奥武蔵の山人)

実践記 ウォーキング、トレッキング ノ ススメ...稚拙な好奇心...時折下手な工作

八王子城跡-3 本丸から北条氏照の墓へ 2023 06  

八王子城跡-3 本丸から北条氏照の墓へ 2023 06

803 八王子城・本丸跡
CP1011803.jpg

御主殿(居館)から管理棟を経由し、本丸への入り口(登山口)から登り始めて「頂上」標識まで約1時間かかりました。本線から外れた寄り道や、暑さのために度々の休憩に時を費やしています。

781 「頂上」と有れば一番高い所と思いますが、
CP1011781.jpg
実際の最高地点は異なり更に上があります。

前回は⇒ 
八王子城跡-2 本丸へ石段の道 2023 06

787 この上が最後だと思い、石段を上がりましたが
CP1011787.jpg

本丸跡ではなく八王子神社でした。
Webを参考にすれば この神社が八王子の市名の原点といわれています。

788 八王子神社
CP1011788.jpg

氏照がここに城を築いた時、城の守護神として祀りました。

793 本殿を護っている覆殿
CP1011793.jpg
覆殿は2019年の台風(10月の19号か…)で損傷し、その後に修復されました。その材料30t程を運ぶのに御主殿からここまでヘリを何往復も飛ばしたとのこと。(八王子神社を検索すると、覆殿120年ぶりに修復・2022年7月)

八王子神社は学僧・妙行が913年ころから修業を始め、916年に庵(いおり)を建てたのが始まりで、氏照(生まれ1540年、落城1590年6月23日)の時代よりもだいぶ前に出来ていたことになります。
ここで僧が始めたのが寺ではなく、神社になったのはどういう経緯なのか…
不信心で不勉強な当方には謎です。

794 八王子神社の前
CP1011794.jpg

石灯籠が左右にありますが寺院系のそれと形が異なります。元々は仏教系で灯りが邪気を払うためとされ、神道系では献灯からです。

本丸はこれよりも上にありました。
795 神社の側面から本丸跡に繋がる道を上っていきます。
CP1011795.jpg

797
CP1011797.jpg

800
CP1011800.jpg

801
CP1011801.jpg

本丸に到着
802 
CP1011802.jpg

この山の最高地点、横地監物吉信が守っていたと伝えられています。広くはなく、どの程度の建物があったのでしょうか。

804
CP1011804.jpg

805
CP1011805.jpg
標高460m 今は小さな社と石碑が歴史を物語っています。

806
CP1011806.jpg

808
CP1011808.jpg

さて下山ですが、少し下ったところの八王子神社の南側、松木曲輪に寄ります。

811
CP1011811.jpg

813
CP1011813.jpg

この辺が松木曲輪のようです。
814
CP1011814.jpg

案内板には「中山勘解由家範」がこの松木曲輪を守っていたといわれていると記されています。

815
CP1011815.jpg

中山勘解由(家範)の武勇伝は高尾通信様のWebに書かれています。
https://www.takaopress.net/mame2-17.html
中山家範(中山勘解由の武勇伝)

818
CP1011818.jpg

大きな石碑が2基ありますが、当方にはこれが何を語っているのか分かりません。

820
CP1011820.jpg

827
CP1011827.jpg

824 石碑の前面が開けていて、視界に広角の風景が入ってきます。
CP1011824.jpg

中山勘解由家範(1548年 - 1590年)通称勘解由左衛門
家範は北条氏照の家臣。子に中山照守、常陸水戸藩附家老の中山信吉。
父家勝は丹党加治氏一族の中山家勝。武蔵飯能の豪族、山内上杉氏の家臣で、氏照の元で勇戦し、その武名は関東一円に轟いた…Web参考

834 松木曲輪、中山勘解由宇家範
CP1011834.jpg
中山勘解由家範の墓は↓ 
https://ghosts.xrea.jp/daylight/100/100-050.htm
上のアドレスに「勘解由」のことが書かれてあります。「勘解由」は中山家の宗家を継ぐ者を勘解由としたようで、八王子城で戦ったのは2代目の勘解由(家範)でした。能仁寺に勘解由三代の墓があります。

829
CP1011829.jpg

下山途中の展望
830
CP1011830.jpg

831 下りの途中から旧道を下りましたが、ハズレでしたね。
CP1011831.jpg
狭く荒れ気味の道で、蒸し暑い時季に草木が足に擦れたり虫がいたりで、
上がって来た道を戻るのが良かったようです。
~~~
以前、滝山城跡に行ったとき、同じ市内に北条の八王子城があるのを知り、そのうちにと思っている間に新型コロナで…やっと落ち着き、機会を得て行ってみたわけです。毎度の事前調べは無しで突入です。

滝山城跡 ⇒
滝山城跡をさまよってみる   2019-05-12
~~~
下山後、ガイダンス施設の近くにある氏照の墓に立ち寄ってみました。

835 ガイダンス施設の傍・八王子城跡の石碑
CP1011835.jpg

837
CP1011837.jpg

839
CP1011839.jpg

841 軽い上りを経て下り、橋を渡り、
CP1011841.jpg

844 階段を上がって(また階段か、と思いつつも)
CP1011844.jpg

846
CP1011846.jpg

847
CP1011847.jpg

案内が無ければ北条氏照とその家臣の墓とは分からない。
848
CP1011848.jpg

849 北条氏照の墓
CP1011849.jpg
氏照供養塔の両脇には中山勘解由宇家範と中山信治の供養塔が並んで置かれています。(案内表示より)
(中山勘解由の墓は飯能市の能仁寺に設置されている)

851 家臣の墓と思われるものが点在している。
CP1011851.jpg

853
CP1011853.jpg

857 
CP1011857.jpg

164a 八王子城とは
CP1012164a.jpg

八王子城(跡)、国の史跡で、日本城郭協会の100名城に選定されています。
現在、石垣や曲輪などの遺構が残り、八王子市文化財課が管理し、見学者のためにガイダンス施設と管理棟、駐車場が整備されています。
この城跡の一番の時季は紅葉の美しい 11月中旬から12月上旬が良さそうです。

167 最後に場所を置きます。
CP1012167.jpg

~~八王子城跡 終わり~~


◆奥武蔵・飯能情報ランキング◆
下のアイコンを「ポチッ」として戴くとポイントが加わり情報ランキングへ  

にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 飯能情報へ
にほんブログ村
ウォーキング情報ランキング
にほんブログ村 アウトドアブログ 散歩・ウォーキングへ
にほんブログ村

スポンサーサイト



Posted on 01:50 [edit]

category: 城 城址 

コメント

八王子城址

本丸まで行きましたね。
八王子神社で一息つきますが、本丸までがつらいです。
私は富士見台から旧甲州街道の小仏を目指しましたが道に迷いました。
運よくご主殿跡に出られて戻りました。
今度はチャレンジしたいと思っています。
八王子神社の近くに休憩広場がありますが、行かれましたか。

URL | 西やん #-
2023/07/30 20:36 | edit

Re: 八王子城址

西やんさん
こんにちは
 本丸まで、蒸し暑く背中に汗ビッショリで休みながら行きました。
富士見台は気が付きませんでした。
八王子神社の南側、松木曲輪の前が開けていてベンチもあり風景を見ながら
昼飯にしました。
資料によれば御主殿跡から直登のような道が本丸までありますが、今は通れるのか
どうでしょうね。上からは高尾の方にもつながっているようですが、時間があれば
本丸の先に行ってみたいものです。
八王子神社の前の広場に行きました。松木曲輪と繋がっていました。

URL | 奥武蔵の山人 (好日奥武蔵) #-
2023/07/31 09:45 | edit

八王子城

こんにちは~
毎日暑いですね~
八王子城、完結しましたね。
これだけの解説をていねいに編集されていますね。
自分では北条氏照の墓など行ってない所が多くて、拝見していてもう一度登城した感もあって、勉強になりました。

URL | ふさじろう #-
2023/07/31 10:47 | edit

こんばんは

今晩は山人さん
暑さ治まりませんね、明日は雨が降り少しは気温が下がりそうですよ。
覆殿の改修に30トンもの材料を使うのですか、それもヘリ輸送とは!神様もビックリしていますよ(笑)。795の石段、不規則な並びで苦手な部類で、此の類に遭遇した時の下りは、横歩きになります。取り敢えず怪我も無く、本丸跡への登頂、パチパチパチです。

URL | ぶらっと遡上探索 #-
2023/07/31 18:34 | edit

Re: 八王子城

ふさじろうさん
 こんばんは コメントありがとうございます。
はい、連日のこの暑さには本当によわりますね~
>これだけの解説をていねいに編集されていますね。
そこに城跡があるということで、同行し行き当たりばったりで
毎度のことながら、恥ずかしいのが分からない面の皮になっています(笑)

URL | 奥武蔵の山人 (好日奥武蔵) #-
2023/07/31 21:06 | edit

Re: こんばんは

ぶらっと遡上探索さん
 こんばんは コメントありがとうございます。
連日の暑さでウォーキングをサボり、体重が2㎏程増えてしまいました。
明日、少しでも気温が下がってくれれば有難いですね。たまたま出かける日でしたので。
今はヘリで運べますが、その昔は人馬でしょうか、山城の築城も大変だったと思われますね。
あら、795段もあったのですね! 確かに不規則や石段がない斜面だったりでした。
帰りは石段の無い旧道で、こちらは石段よりも悪路でした(笑)

URL | 奥武蔵の山人 (好日奥武蔵) #-
2023/07/31 21:07 | edit

コメントありがとうございます

今晩は山人さん、拍手コメントありがとうございます。
昨日、通院(処方箋貰い)の帰りに豪雨と爆雷に遭い、病院で30分程小降りになるまで待たされました。久しぶりに近くに落ちる雷、屋内なので安全とはわかっていても怖いですね(笑)。
今年は降雨が少なくて、何処の河川も水不足で瀬切れ状態が増えていますね。此れからの飲料用の水不足や、お米の生育が心配ですね。
PS:前回のコメントで795の石段うんぬん、795の写真の石段でした、字足らずですいませんでした。

URL | ぶらっと遡上探索 #-
2023/08/02 23:21 | edit

Re: コメントありがとうございます

ぶらっと遡上探索さん
 こんにちは~ 昨日から暑さが再開で、今日はまた出かけなければならず
もう何とかしてくれよって言いたくなりますね。
 一昨日は都内で昼頃に一時的に雷と雨がありましたが、すぐに収まって期待ハズレでした。
 入間川の水量がこれほど細ったのを見るのは「勝手な川の観察員」として
近年稀な現象です(笑)
>PS:前回のコメントで795の石段うんぬん、795の写真の石段でした、
字足らずですいませんでした。
 当方、全く気が付きませんです。のほほんとやっておりますから
お気になさいませんように。

URL | 奥武蔵の山人 (好日奥武蔵) #-
2023/08/03 10:32 | edit

たまにこっそり覗かせていただいてます、初コメントで失礼いたします。
五日市~福生あたりに住んでいた頃は青梅や秩父方面のハイキングが好きでしたが、都内に引っ越してからはとんとご無沙汰しています。

八王子には実家がありますが、私自身は10代の頃しか住んでいませんでした。
その頃は山歩きにも歴史にも全く興味がなく、城跡があるのは知っていましたが、行ったことはありませんでした。
今回拝見して、こんな場所があったんだと驚きました。たくさんの写真を見せていただいて、興味深く面白かったです。

ちなみに八王子神社ですが、神仏習合、つまり元もと日本にあった神道と伝来した仏教が一緒くたになり(どこの国でも土着の信仰と新しい宗教が融合する事は多いようです)、特に山では修験という特殊な信仰と修業が行われました。

その時代に八王子神社が始まり、仏教の守護神が祀られていましたが、明治時代になって神仏分離政策によって神社と寺に分けられた時、神道の神様を祀りなおしたようです。
私も詳しいわけではないので、どこか間違っているかもしれませんが、たぶんそんな感じです。
八王子の歴史は深掘りすると楽しそうですが、フィールドワークにまで及ぶと体力が要りそうです。

URL | まーりん #-
2023/08/03 17:19 | edit

Re: タイトルなし


まりーんさん
こんにちは はじめまして コメントありがとうございます。
八王子市にお生まれだ他のようですね。川あり、山ありそして大きな街があっての良い環境ですね。

八王子神社について
概ね仰せの通りだと思います。
当方は今別な所に住んでおりますが、生まれた地区に廃寺がありました。
やはり、幕末維新の時代に神仏分離から廃仏毀釈の流れで寺が無くなったようです。

いろいろとお教えいただきありがとうござました。

URL | 奥武蔵の山人 (好日奥武蔵) #-
2023/08/04 13:35 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://mkaifuu.blog.fc2.com/tb.php/815-a98df11e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

カウンター

プロフィール

カテゴリ

最新記事

リンク

最新コメント

月別アーカイブ

最新トラックバック

フリーエリア

検索フォーム

RSSリンクの表示

QRコード